
ホームページを作るとき、「とにかく簡単に作りたい」「将来的に検索流入で集客したい」など、人によって目的はさまざまです。
実は、選ぶサービスによって 費用・運用の手間・拡張性 が大きく変わります。
ここでは、独自ドメインやSSL、サーバー費用も含めて、無料サービスとWordPressの違いをわかりやすく解説します。
さらに目的別のおすすめもまとめているので、そのまま判断に使えます。
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どの制作手段を選ぶべきかを比較した ホームページを作るにはどこに頼む?制作会社・フリーランス・自作の違いを比較 を参照すると、自分の状況に合った方法を見つけやすくなります。
無料ホームページサービスってどんなもの?
無料ホームページサービスは、ブラウザだけで作成・公開できる クラウド型のサービス です。
運営会社がサーバーやバックアップ、セキュリティを管理してくれるので、初心者でも安心して使えます。
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自作ホームページでよくある失敗と、その対策をわかりやすく解説 を読んでおくと、無料サービスで作る際の注意点や対策を先に把握できます。
代表的なサービス
- Wix:ドラッグ&ドロップでデザインが自由。無料プランは広告表示。
- ペライチ:1ページ型のランディングページ作成に便利。短時間で公開可能。
- Jimdo:AIによる簡単作成サポートあり。
- Google Sites:広告なしで社内資料や簡易ページ向け。
ポイント
- サービスによって、無料プランの制限や広告の有無、独自ドメイン対応状況が変わります。将来的に独自ドメインを使う可能性があるなら、初めから有料プランを検討しておくとスムーズです。
無料サービスの仕組み
- テンプレート型:用意されたデザインに従って文章や画像を配置する形式。コード編集はほぼ不要。
- クラウド型ホスティング:サーバーやセキュリティ、バックアップは運営会社が管理。ユーザー側は作業がほとんど不要。
- ドメイン:無料プランはサブドメイン(例:
username.wixsite.com/〇〇)が付与されます。独自ドメインを使う場合は有料プラン+ドメイン費用が必要です。
ポイント
- クラウド型の強みは「サーバー管理を意識せずにすぐ公開できる」ことですが、制約がある分、自由度は下がります。ページの拡張や移行は少し手間がかかります。
メリット
- 完全無料で始められる
- HTMLやCSSの知識が不要
- 数分で公開可能
- モバイル表示やレスポンシブ対応は自動
ポイント
- 特に「試しにホームページを作ってみたい」「趣味サイトやポートフォリオを作りたい」場合は、この手軽さが最大の魅力です。
デメリット
- 無料プランは広告表示される
- 独自ドメインは有料プラン+年額費用が必要
- デザインや機能に制限がある
- サービス終了や仕様変更の影響を受けやすい
- データのエクスポートが難しい場合がある
ポイント
- 広告非表示や独自ドメインを前提にすると、結果的に初期費用+月額費用が発生します。将来的に本格運用を考えている場合は、この費用をあらかじめシミュレーションしておくと安心です。
WordPressってどんなもの?
WordPressは世界で最も使われているCMS(コンテンツ管理システム)です。
ブログ、企業サイト、ECサイトまで幅広く対応でき、自由度が高いのが特徴です。
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WordPressでホームページを作るメリット・デメリット【初心者向け完全ガイド】 を読むと、WordPressの特徴・利点・欠点がより深く理解できます。
WordPressの特徴
- デザインや機能を自由に変更できる
- プラグインで機能を追加可能
- SEOに強く、検索流入での集客に向いている
- 情報量が多く、困ったときに解決方法を探しやすい
ポイント
- WordPressはオープンソースで無料ですが、自由度が高い分「設定や管理を自分でやる必要がある」という点を理解しておくと安心です。
自前運用型とは?
WordPressを使う場合はレンタルサーバーにインストールして運用する「自前運用型」が一般的です。
必要なものは:
- レンタルサーバー(月300〜1,500円程度)
- 独自ドメイン(年1,000〜3,500円程度)
- WordPress本体(無料)
ポイント
- 無料SSL(Let’s Encrypt)が使えるので、費用を抑えつつHTTPS化も可能です。独自ドメインを使うことで、信用度やSEOの効果もアップします。
メリット
- デザインや機能の自由度が高い
- SEO対策がしやすく、長期的に資産化できる
- 広告や外部サービスの制約がない
ポイント
- テーマやプラグインをうまく組み合わせることで、ECサイトや会員サイト、予約システムなど多彩な機能を追加できます。
デメリット
- サーバー管理やバックアップが必要
- 初期設定や操作には学習が必要
- プラグインやテーマのアップデートで不具合が起きる可能性もある
ポイント
- 慣れないうちは、レンタルサーバー会社のマニュアルや初心者向けのガイドを活用するとスムーズです。
無料サービスとWordPressを7つのポイントで比較
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制作手段ごとの費用感を把握しておくと判断がスムーズになります。あわせて ホームページ制作の費用相場をわかりやすく解説(外注/自作) を確認しておくと、比較ポイントの理解がより立体的になります。
①費用(初期費用・月額費用)
無料サービス
- 初期費用:0円(無料プラン)
- 月額費用:0円〜1,500円(独自ドメインは有料)
WordPress
- 初期費用:ドメイン登録費+サーバー初期費用
- 月額費用:サーバー費用 300〜1,500円程度
- SSL:無料または有料
ポイント
- 独自ドメインを使う場合、無料サービスでも費用が発生するので、WordPressとの費用差は意外と小さくなることがあります。
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外注する場合の注意点も押さえておくと判断がより確実になります。あわせて ホームページ制作を外注するときの注意点と失敗しないためのポイント を確認しておくと、費用面での比較検討が一段としやすくなります。
②デザイン自由度
- 無料サービス:テンプレートの範囲内で調整可能
- WordPress:CSSやPHPでほぼ無制限にカスタマイズ可能
ポイント
- デザインにこだわりたい場合やブランドイメージを統一したい場合は、WordPressが向いています。
③SEO
- 無料サービス:タイトル・メタ情報の設定は可能だが、URL構造や内部リンクの最適化は制限あり
- WordPress:プラグインで高度なSEO対策が可能。検索エンジンからの集客力を高めやすい
④更新のしやすさ
- 無料サービス:直感的で初心者でも簡単
- WordPress:慣れれば効率的。複数ユーザーでの更新も可能
⑤機能拡張性
- 無料サービス:公式アプリやオプションで制限あり
- WordPress:数万のプラグインで予約、EC、会員制、多言語対応などほぼ無限に拡張可能
⑥運用・保守
- 無料サービス:ほとんど運営会社にお任せ
- WordPress:アップデート・バックアップ・セキュリティ対策が必要
⑦サポート体制
- 無料サービス:有料プランではチャット・メールサポートあり
- WordPress:公式サポートはなし。情報はネットコミュニティやレンタルサーバーのサポートを活用
ケース別|無料サービスが向いている人
- とにかく無料で試したい
- 名刺代わりの簡易ページを作りたい
- 更新頻度が少なく、シンプルな機能で十分
- 趣味や個人活動の紹介サイトを作りたい
ポイント
- 独自ドメインや広告非表示を後から追加する場合は、有料プランに切り替える費用も考慮しておきましょう。
ケース別|WordPressが向いている人
- 検索からの集客を重視したい
- サービス紹介や問い合わせ獲得が目的
- ブログやアフィリエイトで収益化したい
- 中長期的にサイトを育てたい
ポイント
- WordPressは初期設定や管理が必要ですが、長期的に見れば資産になるサイト作りが可能です。
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具体的にどのように構築を進めればよいかも把握しておくとイメージが一気に明確になります。続けて WordPressホームページ完全ガイド — 構築・デザイン・SEO・運用まで総まとめ を参照すると、WordPress運用の全体像を体系的に理解できます。
比較表|無料サービス vs WordPress(簡単まとめ)
| 項目 | 無料サービス | WordPress |
|---|---|---|
| 初期費用 | ◎無料 | △ドメイン+サーバー費 |
| 月額費用 | ◎無料〜△ | △サーバー費用 |
| 独自ドメイン | △有料プラン必須 | ◎自由 |
| 広告 | ×表示あり | ◎自由 |
| デザイン | △テンプレ内 | ◎自由 |
| 機能拡張 | △限定 | ◎無制限 |
| SEO | △基本のみ | ◎強化可 |
| 更新 | ◎簡単 | ○慣れ必要 |
| 運用・保守 | ◎楽 | △必要 |
| 長期運用 | △ | ◎資産化可能 |
無料サービスからWordPressへの移行注意点
- URL構造が変わるとSEO評価が下がる場合あり
- 画像やテキストの移行には手作業が必要なことも
- 事前にWordPress環境を整え、301リダイレクトやSEO設定を行うのが安心
まとめ|どっちを選ぶ?
- コスト重視・簡単に始めたい → 無料サービス
- 集客・収益化・長期運用 → WordPress
独自ドメインを使う場合は、無料サービスでも費用が発生するので、その点も踏まえて判断しましょう。
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そもそもホームページが本当に必要かどうかを再確認しておくと、より納得感のある選択ができます。あわせて ホームページは必要か?不要か?【完全ガイド】 をチェックしておくと、ツール選びの前提となる判断軸が明確になります。



